
【主体的になる】意識的な努力の難しさ
『7つの習慣』の第一の習慣では、冒頭に、私たちが主体的に生きることの大切さを説明されております。
決して他者からの目線で自分を判断するのではなく、自分自身を客観視することから始まるのだと思わせていただく部分です。
そこには、次のような言葉が引用されております。
意識的に努力すれば必ず人生を高められるという事実ほど、人を勇気づけるものが他にあるだろうか
皆様は、この言葉からどのような印象を受けるでしょうか。
私は「そんなの当たり前じゃん!!」と思いました。笑
しかし、わざわざここで引用されているということは、意識的に努力することが如何に困難であるかを示されていると捉えることができます。そして、主体的になることも一生かかるほどの習慣であるといえるでしょう。
その理由について、コヴィー博士は「三つの社会的地図」として説明されます。
【三つの社会的地図】人間の本質を説明する決定論らしい・・・
- 遺伝子的決定論
遺伝によって性格や人格が決定されている - 心理的決定論
育ちや子供時代の体験によって性格や人格が決定されている - 環境的決定論
自分を取り巻く環境によって性格や人格は決定されている
もしも、これらの決定論が真実であるならば、もう性格や人格を変えるのは非常に困難なことになってしまいます。主体的になっても、遺伝子や過去の真理を変えることはできません。
しかしご安心ください。
コヴィー博士は「三つの社会的地図」に対して否定的な言葉を残されております。
これらの決定論的地図は現実の場所を正確にわかりやすく言い表しているだろうか。これらの鏡は人間の本質をそのまま映し出しているだろうか。これらの決定論は単なる自己達成予言ではないだろうか。
「自己達成予言」とは「根拠のない予言」のことです。
自己達成予言に惑わされず主体的な人生を
「三つの社会的地図」はどれ一つとして主体的な内容のものはありません。むしろ、第三者が私の人格を判断する際に利用する見方といえるでしょう。
そんなものに惑わされずに主体的に生きることを大切にしましょう。
そして、今回紹介した言葉を信じて日々を励むことが大切です。
意識的に努力すれば必ず人生を高められるという事実ほど、人を勇気づけるものが他にあるだろうか