
お坊さんとして活動していたら、色々な方々の命のご縁に合わせていただきます。
そのような時に、みなさまのお気持ちを聞かせていただきます。
悲しい気持ちや、あるいは安心した気持ちを聞くことがあります。
そのどちらにも属さないある言葉があるんです。
それは「幸せだって気付きました」という言葉です。
愛する方が亡くなった時に、
「私はあの人がおって本当は幸せやったと気付きました」
という言葉です。
その言葉には、気づけた嬉しさ、そして悲しさもあります。
人の存在が私を幸せにしてくれている。
いつもそう気付かされます。
しかし、命を終えたらそれがなくなってしまう。
だからこそ、生きている今を大切に。
そう知らされるのもお葬式の尊さです。