
「自分軸」と「自己中心」|「他人軸」ってなに?
「自分軸」という言葉の定義は勘違いされやすいそうです。と言いますのも、「自分軸は自己中心」で「他人軸は他人中心」と捉えられることがあるようです。
確かに、漢字だけを見ればそのように考えられるのも無理はありませんが、自分軸と自己中心は全く別の意味です。
そして、他人軸と他人中心も全く別の考え方です。
自分軸と他人軸の意味合いとして、漢字のままに人生の軸を見てみましょう。
人生の軸が自分であるか、他人であるかが「自分軸」「他人軸」の意味合いを考える時に大切な要素になってきます。
- 自分軸(人生の軸が自分)
→自分が主人公の人生 - 他人軸(人生の軸が他人)
→他人が主人公になっている人生
【他人軸】他人が主人公の自分の人生
当然のことながら、自分の人生の主人公は自分です!
しかし、他人が人生の主人公になってしまっている場合も多々あります。
たとえば、皆様は他人からの承認欲求を満たすために生きていたり、他人に嫌われることを恐れるばかりに自分の思っていることを表現できない人生を歩んではいないでしょうか。
それでは、あなたの人生でも、主人公はあなたではなく他人になってしまっています。
それを「他人軸」といいます。他人軸の人生もある意味ではラクです。
※他人に任せて他人に流される人生はラクです。
しかし、本当に自由な人生を歩んでいるとはいえないでしょう。
自分軸を確立した前向きで自由な人生を歩んでみませんか。
【自分軸】決して自分中心ではなく他人とともに生きる人生
自分軸は自己中心ではありません!!
むしろ、本当に人のために尽くすことのできる生き方だといえます。
たとえば、ボランティアをする場合、他人軸の生き方では「他人からの承認欲求」のために活動しますが、自分軸では「承認欲求は関係なく、ただ貢献したい」という思いで活動します。
承認欲求や嫌われたくない感情に縛られることのない活動こそ、真に自分が主人公の自由な生き方です。
【アドラー心理学】共同体感覚は自分軸の定まった生き方
アドラー心理学では、共同体感覚こそが人生のゴール地点であると捉えます。
そして、共同体感覚で大切なのは共同体への「所属感」と「貢献感」ですが、他人から承認されて得る「所属感」と「貢献感」ではありません。
「自分は共同体に所属している」
「自分は共同体に貢献できている」
と思えることであり、共同体の一部として充実した人生を送ることです。
もしも他人軸での共同体感覚では、承認されなければ共同体の一部と思うことはできません。
共同体に所属していても、常に他人に嫌われたくないという想いを持ち続けることになります。
それでは、所属していても不自由ですよね。
自分軸を確立し、共同体の中でも前向きな人生を歩み、本当に自由な人生を手に入れましょう!